ネギの生育の救世主?!チビドロバチ

テイクケア

2020年04月19日 12:02

チビドロバチは、体長が10ミリほどの小さなハチです。体色はほぼ黒色になっていて、腹部に黄色いふたつの縞模様が見られるほか肩の部分も黄色くなっています。

花の上などを歩いていると、羽がついたアリのように見えるかもしれません。

また同じチビドロバチ属のハチでもムナグロチビドロバチ、カタグロチビドロバチやフトカギチビドロバチといった種類がよく似ています。

チビドロバチは肩の黄色が見分けるポイントであるものの、小さいため目撃して瞬時に判別するといったことは難しいでしょう。

巣を作る材料には、泥が使われます。巣の大きさも竹筒の空洞になっている部分が使われるなど、大きなものではありません。

たくさんのチビドロバチが巣で一緒に生活しているというわけではなく、親が幼虫を育てるためのスペースになっています。

ですから女王蜂、働きバチといったような「階級」はありません。卵から孵化した幼虫は、蛾の幼虫を食料として育っていきます。

ハチ全般に関しては人に害をなす昆虫であるようにも思われていますが、子育てのために昆虫を狩猟する行為が人にとってメリットにもなることはあまり知られていません。

たとえばチビドロバチはネギコガの幼虫を捕らえますが、ネギコガの幼虫はネギを食べるため作物としてのネギが被害を受けることになります。

その幼虫がいなくなることで、そういった意味では「益虫」ということになるのです。

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