見つけたらレアだ!ムモンンホソアシナガバチ
ムモンホソアシナガバチ
ムモンホソアシナガバチは日本ですと本州のほか四国や九州、屋久島にも生息しています。
自然が豊富な場所をおもな生息地としているため、市街地でそこまで目にする機会はないでしょう。
ムモンホソアシナガバチは他のアシナガバチと比較して体色が明るめで、細い身体をしています。また、胸部と腹部の間にある腹柄節は細長い形状です。
オスはメスよりも小さく、触覚の先端部が曲がっています。
刺すハチはメスであり、メスには顔に六角形をした「頭楯」と呼ばれる出っ張った部分があるほか顔色がオスよりも暗いため見分けることは難しくありません。
また近縁種であるヒメホソアシナガバチは体長が11ミリから16ミリほどであり、ムモンホソアシナガバチが14ミリから20ミリ程度であるほかメスの頭楯に模様があることでも区別することができます。
ムモンホソアシナガバチは、攻撃性も毒性も極端に高いものではありません。
ただ木の葉の裏に巣を作ることが多いため、草木の手入れをしている際に誤って刺激し襲われるという事例があります。
ムモンホソアシナガバチの巣は、角の部分が丸みがかった長方形状です。4月頃から成虫が活動を開始し、7月から8月頃にかけて活動はもっとも活発になります。
攻撃性が高い時期でもありますから、注意しなければなりません。活動期は10月頃まで続き、成虫が樹木の空洞へ入って冬を越します。
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